澤登秀信   ひいらぎキャンプ場


澤登秀信 9月10日 ひいらぎキャンプ場


澤登秀信について書くのは、おそらく3年ぶりではないだろうか。

ライブを見たのは同じ場所で一昨年前以来となった。



澤登秀信は、高円寺の稲生座、鶯谷What’s up、八王子シネマクラブなどで定期的にライブを行っている。



その合間をぬって年に2回ほど、郷里の甲州でライブを行う。



会場のキャンプ場は、入会地らしい丘陵の林を切り拓いたようなところにあるため、ナビがあやまって認識してしまい前半が終了したころにようやくたどり着くことができた。道案内無しで行くのは初めてだったからだ。



後半は、サイモン&ガーファンクルなどのカバーを数曲披露した。




そののち、「やまなしへ帰れし」「強引にマイウエイ」「石垣積みのおじいさん」「リラの花」「さよなら」など、ファンにはなじみ深い歌が披露された。



やはりオリジナルは特別だ。



リラの花は、25年ほど前の作だと思うが、これには思い出がある。20数年くらい前に、川崎クラブチッタで澤登秀信のライブがあったときのことだった。対バンは、当時の会場の雰囲気をあらわすように、ハードロック、ビジュアル系パンクなど、どう考えても澤登秀信のバンド(vo/gt、gt、elb)とは趣が異なっていた。




澤登秀信バンドの番が来ると、スタンディングで満員の観客は待ち構えたかのように、ステージにそっぽを向いて私語を始めた。


そして、数曲歌った後、澤登はリラの花を演奏した。


そっぽを向いていた観客は、ステージにくぎ付けになった。熱心に聴き始めたのだった。



曲が終わった後は、会場が大きな拍手に包まれた。



話が逸れてしまった。


ギター一本で勝負したこの日のリラの花は、とても良かった。


「石垣積みのおじいさん」や「山梨へ帰れし」は静かで情感に訴えてくる。



「強引にマイウエイ」は、1stアルバムに収録されており、ギター、ベース、ドラムスのリズム隊をバックに吹き込んでいる。これをギター一本でさばいたら、あたかも別の曲のようになっていた。




このキャンプ場での来年のライブが決まったようだ。機会があれば再び聴きに行きたいと思う。