内橋和久のプロダクトのメールオーダー

先日、内橋和久のサイトでCDを購入した。

超即興のコンプリート収集をかねてから考えていた。

今回、ようやく願いが叶った。

昨年、代官山・晴れ豆で行われた、めがねをかけたミューズたち(山本精一Vo、内橋和久G)に感動したので、歌モノ関連の作品の有無を内橋和久さんに注文時にメールで相談した。

 

とうめいロボ、秋山幸子、Shelly Hirschの歌伴(あるいはプロデュース)を勧められたので、迷わず購入した。どれも良かった。

 

 

内橋和久さん主宰のイノセントレコードのサイトに通販ページがある。

知っている人は知っているが、そうではない人も多いと思う。

 

ページに記載されている作品以外にも、在庫はあるそうだ。下北沢のleteで不定期にライブを行なっている、eEYO idiot (イーヨ・イディオット)の作品もあった。

 

 

内橋さんに断ったうえで、通販サイトの紹介を行うことにしました。多忙な時以外は、基本的にご本人が対応されると思います。以下にリンクを貼っておきますので、クリックして覗いてみてください。

 

 

innocentrecord.com

 

 

今井和雄 内橋和久 BarIshee 2018年9月22日

初共演ではないらしいが、ギターでの共演は初めてのようだった。

 

本当に興味が沸く組み合わせだった。如何せん、前記事と同様、細かいところを覚えていないのが残念だ。

 

今井和雄は最初のセットでガットギターを使っていた。胴体の穴近くにマイクを固定して、音を拾いアンプに接続していた。今井和雄と内橋和久のステージ上の会話を聞いた限りでは、初の試みだったという。

 

内橋和久は当然ながら、愛用のエレクトリックギター1本で通した。この日の内橋和久の演奏は、細かいニュアンスが際立っていた。

 

 

本当に語彙が豊富で、いくつもの旋律や和音が奏でられた。繰り返しはほとんどなかったと記憶している。

 

後にも先にも、個人的には今まで聴いたことがないような演奏だった。次から次へとアイデアが溢れ出てくる。

 

今井和雄は、2セット目でフルアコースティックギターに切り替えた。

かなりな勢いがあり、いわゆる即興よりも熱がこもった演奏となった。

立ち上がって、体全体を前後に揺すりながら、カッティングする。これが何度も

繰り返された。即興演奏家というよりも、ロックスターのようだった。

 

内橋和久は、前面に出ることはなく、立ち上がった今井和雄を鼓舞するような演奏をした。インプロ演奏でバッキングというものが果たしてあるのかどうかは別として、紛れもないバッキングだったと思う。単純なコードカッティングやアルペジオにはならず、うまく説明できないが、さまざまな趣向を凝らしたバッキングだった。

 

エンディングで息がピタリと合った2人は、固い握手を交わした。そこに社交辞令はなかったのだろう。

 

観客の中には、橋本孝之、内田静男がいた。見当違いかもしれないが、乾純が観に来ていたと思う。

 

 

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RUINS  灰野敬二 高円寺ショーボート 2018年8月17日

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もうほぼ2年まえのライブ体験なので、細かいところは覚えていないが、とりわけ印象に残ったことは書けるような気がする。

 

久しぶりにRUINSを見に行った。ほぼ1年まえの新小岩BUSHBASHのライブ以来だったと思う。

 

吉田達也がエレクトロパッドを多様する場面が多かったことから、余韻が残る演奏となった。心なしか1曲の時間も長かったような気がした。

 

いつもは、リズムに乗るには急速超過ぎるライブ演奏の醍醐味を味わえるが、この日はまた趣が異なった時間を共有できたと思う。

 

 

 

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ソロの灰野敬二を観るのも久しぶりだった。ギター一本でのライブ演奏は、15年振りぐらいだったと思う。

 

ギターの音がいつもと違うような気がした。説明するのは難しいが、音色そのものが違っていた。ギターはいつものギブソンで変わりがない。後で知ったが、ギターシンセを使っていたようだ。

 

うまく言えないが、良い意味で、とても驚いた記憶がある。

 

 

 

ブログ再開のお知らせ

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ブログを休止してから、1年半が経とうとしています。

 

 

本日までに、およそ2000PVの記録が残るなど、更新していないにも関わらず、訪ねてきてくださった方々に感謝いたします。

 

一時は、閉鎖することも検討していましたが、その考えを改めて、本日再開することにいたしました。

 

活動自粛を余儀なくされている音楽家の皆さんやライブハウスの苦境を考慮すると、今一度、微力ながらも、ブログを続けるのが良いのではないか、との結論に達したものです。

 

過去1〜2か月の間、行きたかったライブが中止や延期に追い込まれてしまったことは残念でなりません。

 

先日は、秋葉原グッドマンでの「是巨人」(吉田達也ナスノミツル鬼怒無月)の実況中継ライブ(YouTube)を楽しめたのが不幸中の幸いでした(もちろん、投げ銭も忘れずにしました)。

 

5月11日には、七針で、山本精一、一樂誉志幸、坂口光央のライブが予定されていたたため、当然のように予約したのですが、残念ながら、こちらも延期になってしまいました。

 

事態が回復して、ライブ会場にも以前のような活気が戻ってくることを祈っております。

 

 

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はてなダイアリー終了に際して

本ブログ最後の記事になります。


※ はてなダイアリーの記事更新は、明日の1月28日(月)で終了し、閲覧自体は2月28日(木)で不可能になる。いずれも予定より前倒しのスケジュールになった。




このブログを始めてから、早いもので10年目になる。アナリティクスは使っていないが、単純計算すると、写真を抜かした記事1本あたりのPVが1000を超え、ROVOデートコースペンタゴンロイヤルガーデン並みの集客となった。実際のライブにこれだけのお客さんが集まったらどうなるだろうか、とも感じている。




ライブ鑑賞やCD購入は続けるつもりだが、今後のことはまったく決めていない。





それはともかく、今回は勝手気ままに書き連ねたいと思う。






昨年の暮れにスピーカーのエッジ交換をした。


当初は買い替えも考えたが、JBLのAシリーズが出た時に飛びついた製品でもあるため、愛着がありボロボロのエッジを自分で修理することを決めた。


この2日前に、渋谷の名曲喫茶ライオンに久しぶりに行った。


ちょうど、定例のレコード(CD)コンサートの日で、都合40分間ほど楽しむことができた。





スクリャービンピアノソナタ第3番 嬰ヘ短調
プロコフィエフピアノソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83」

ピアノソロ サンソン・フランソワ


EMIクラシックのリマスターCDシリーズは、あまり玄人受けするものではないらいが、
このピアノは、とても胸に響いた。何よりも艶と伸びがあった。


CDを取り寄せて、エッジ交換したスピーカーで聴いてみた。




ライオンのオーディオ再生装置に伍するとははなから考えていなかったが、思ったよりも良い音だったので満足できた。




晦日にテレビのチャンネルを合わせたら、偶然にもクラシック番組だった。




引退宣言をしたピアニストMaria João Pires(マリア・ジョアン・ピレシュ)のインタビューが映し出された。




引退を決意した理由を尋ねられたこのピアニストは、(記憶が確かならば)次のように答えていたと思う。




「ピアノそのものが変わった。どのようなコンサートの環境でも、必ずピアノは同じように鳴る。ピアノ自体が鳴るように製作されるようになった。昔は、歌を唄うようにピアノをコントロールして演奏しなければ、ピアノは鳴らなかった。今は違う。だれでもどんな環境であっても、ピアノを鳴らすことができる」




続いて、同年のショパンピアノコンクルールの映像が映し出された。ピリオド楽器を使ったコンテスト部門が設けられたという話だった。ショパンが活躍した当時のピアノを演奏して、技を競う。コンテストの映像を見る限りでは、今のコンサートピアノとはまったく違った、ピアノコントロール技術を使わなければ鳴らすことが難しいことが素人目にも理解できた。




閑話休題




科学者の大橋力氏が2000年に発表した実験論文は、ハイレゾブームの火付け役となったという。



その大橋氏によれば、高周波を感知するのは聴覚ではなく体表面の皮膚であるらしいことが実験により分かったという。そして、特定の高周波帯域では脳の活性を抑える負の効果もあり、こうした事実を踏まえたうえでハイレゾを考える必要があると語ったそうだ。

こうも述べたという。


人工知能が人間の知能をしのぐといわれているが、この世界には機械では置き換えられない別の情報領域がある」



時として、音楽を文章で表すことは不可能に近いと綴ってきた。




ライブ視聴を重ねてきて、ますますその思いが強くなってきた。

山本精一のオールナイトニッポン 千駄木BarIshee



2018年11月8日
山本精一
千駄木BarIshee

この日は、山本精一が深夜ラジオ番組、オールナイトニッポンになぞらえて
トークとライブを繰り広げた。BarIsheeの店主がサポート役にまわった。


お客さんから事前に集めた質問や人生相談等に山本精一が答える形で会が進行した。
かなり興味深い話を聞くことができた。
トークショーは、有料コンテンツなので、いつものように勝手気ままに書き連ねるのは控えたいと思う)

合間に、荒木一郎、ケヴィン・エアーズ、ニール・ヤングなどの歌を唄った。

カーネーションへの賛辞や、ユーミンについても言及があり、興味深かった。

このライブの後、大阪に出張があった。

氏の著書「ギンガ」を買って大阪で読んだら、文章と彼の地の空気感というのか、そういったものが
ぴったり合ってとても驚いた(尼崎出身なうえ、現在は大阪には住んでいないそうだが)。


有料コンテンツとは知りながらも、ひとつだけ触れたいことがある。

山本精一水木しげるについて賞賛した。


水木しげるは、おそらく昭和40年代くらいだろうか、各地でサイン会があると、あまり聞いたことがないような
妖怪の名前を熱烈なファンがリクエストしたとしても、色紙にその妖怪を着実に模写してくれたという。


水木しげるについては個人的な思い出がある。



昭和40年代、1972年くらいか、通っていた小学校の仲間たちが、水木しげるからサインをもらったという話をしていた。
そのうちのひとりは、水木プロ製作の鬼太郎のカラー絵葉書をもらったという。


当時は、漫画家やアニメ製作会社がオリジナルグッズ販売を手がけることはなかったため、クラスメートの中ではカラー絵葉書が人気だった。
どこの店にも類似品が売っていなかったからだ。


友人に相談すると、入手方法を教えてくれた。水木しげるの家を訪ねて、「サインください」というと
「先生は忙しいので」といってカラー絵葉書をくれるというのだ。


水木宅のそばに住む友人は、「今なら大丈夫」といって私を送り出した。

ドアをノックして待つこと30秒くらいで、女性が現れた。

「サインください」

「ごめんなさいね。先生は忙しいの」と言って一度、奥に退いた。
カラー絵葉書を手にして戻った。そして「これ差し上げるから」といってくださった。

とても嬉しかったのを覚えている。



8歳の春だったと記憶している。

石原雄治 山本達久 デュオ 下北沢アポロ

石原雄治が企画した、山本達久とのデュオを11月の12日に下北沢のアポロに聴きに行った。


実はこの間、聴いたライブが4本ある。



とても重要なライブだったが、今となってはすでに他の方々によって、書き尽くされている感がある。

しかしながら、だからといって、彼らの音楽が決して聴き尽くされているわけではないという背反関係にあるのは何人も否定できないだろう。


追って必ず書きたいと思う。





































自ら企画したライブに、石原雄治は山本達久とのデュオ形式を選んだ。




私としては意外な組み合わせだった。情報を入手して直ぐに、これは是非とも見に行かなければと考えた。




山本達久については、現skilkillsの弘中聡、当時BOREDOMS、PARAに在籍していた千住宗臣とのそれぞれのドラムデュオを聴いたことがあった。


一方の石原雄治がドラムデュオに取り組んだライブは個人的には体験したことがなかった。


このため、どのような展開になるか、まったく予想がつかなかった。


この日のライブの感想は、すでにSNSなどで語られており、同じ表現の繰り返しになるのを承知で言うと、2人はドラムスを擦弦楽器と見立てた。ドラムの縁やシンバルを、スティック等で擦った。この技法は、アクセントという程度の頻度ではなく、ライブ全体を通して丹念に用いられた。



気づくと、山本の重めのバスドラが規則的に入ったりする。



私の席の真ん前が山本達久だったので、彼の演奏に目と耳が行った。2人とも細やかなニュアンスで音を出していたので、遠くにいた石原雄治の音に対する理解は少し難しいものがあった。


擦弦音の洪水は、黙想的な何かを秘めていた。


2人ともドラムスを叩くのではなく、ドラムセットを使って音を出すことに集中した。


やがて私は、2000年に2枚組のCDとしてリリースされた、David TudorとJohn Cageのデュオ作品を思い浮かべた。


この未発表音源の中で、John Cageはヴォイス、David Tudorはエレクトロニクスで参加しており、前半部分のDavid Tudorのエレクトロニクスは、擦弦音を模しているように聴こえる。


ライブを聴きながら、このCDを思い浮かべた。

(断っておくが、現代音楽については本当に奥手で本来は語る言葉を持たない。John Cageの4分33秒をCD媒体で「聴いた」後で、プレスミスだと思って本気でCDショップにクレームをつけようとしたくらいの凡人のレベルだ)


しかしながら、私は、ごく自然にこの未発表音源を連想していた。


石原雄治と山本達久が、David Tudorに影響されたとは思ってはいない。


少なくとも私自身の感性においては、シンクロニシティ共時性)という現象が存在するのであれば、このライブはその瞬間を捉えていた。



けれども、2人の演奏は、撥弦音だけで終わるものではなかった。


山本達久は、グリップハンドでスネア、フロアタム、タムを代わる代わる打ち、ローリングするようなドラムングを見せる。00年代は山本の演奏に親しんだものだが、グリップハンドを使ったのを見たのは今回が初めてだった。とても巧みなスティック捌きだ。



これに石原雄治が応じる。


パワードラミングとはならずに、急速超でスティックを振る。ドラムセットのすべてに軽く触る程度で触れて行くスピードは圧巻だった。




仕事のスケジュールがいっぱいだったが、無理して聴きに行って本当によかったと思った。




2人のライブが12月にあるそうです。

12/17(月)@成城学園前アトリエ第Q藝術
19:00/19:30
\2500/\3000
石原雄治ds+山本達久ds+中山晃子AlivePainting