ペーター・ブロッツマン、ヘザー・リー、灰野敬二 西麻布・スーパーデラックス

2018年5月2日 西麻布・スーパーデラックス

ペーター・ブロッツマン(サックス)
ヘザー・リー(ペダルスチールギター
灰野敬二

組み合わせ
灰野敬二 × ペーター・ブロッツマン
灰野敬二 × ヘザー・リー
ペーター・ブロッツマン × ヘザー・リー × 灰野敬二


















ヘザー・リーのことをまったく知らずに行ったら、とても良いライブだった。

ブロッツマンと灰野敬二にペダルスチールギターというのは、果たして合うのだろうかと思っていた。

杞憂に終わった。

とりわけ、灰野敬二のギターとの相性は抜群だったと思う。同じではないが、親和性のある音色の二つのギターが、重なり合った。

ヘザー・リーの演奏は、ひとつのフレーズに徹底して執着する。それがいつの間にか、ひとつの音、ふたつの音が変わって行く。

この変化が聴衆の耳に与える幻は、大きなものだったと思う。

ブロッツマンとのマッチングも同様に良かった。

百戦錬磨の即興の闘志たちに、これほどの影響を与えるのは並大抵の音楽家ではない証拠だと思う。


物販で購入した、ヘザー・リーとペーター・ブロッツマンのCDをかけたら、そばに家族がいることに気付いた。

「嫌でしょう。止めようか」と尋ねたところ、家族は「止めないで良い」と答えた。

「なぜ」と問うと、「メロディーがあるから」と言った。

私はとても驚いた。