山川冬樹 Super Deluxe
9月19日 山川冬樹 Super Deluxe
小一時間ほどの、渾身のパフォーマンスだった。
相反する二項対立の概念は、きわめて西洋的な考え方なのであろうか。
山川冬樹のパフォーマンスを見ていると、そうとも言えないような気持になる。
暴力性と知性
猥雑性と品性
妖艶と清廉
耽美と情動
この日の演目は、そのどれをも備えている。
いつもは主観を交えながらも、なるべく客観的な描写に徹するように努めているのだが、
山川冬樹の演目にはいくつもの驚くような仕掛けがあり、このブログでそれを描写することは避けたいと思う。
言葉にすると単純に堕する。
しかし、演じていることがらは奥が深い。
今回は撮った写真すべてを掲載することで、私なりのライブレポートにしたいと思う。
こうした音楽やパフォーマンスに触れていないような女性の観客らが終演直後、けたたましい笑いの後、「すごい」と漏らしていた。
人間は、これまでに見たことがないものを見たとき、涙を流すか、笑うか、そのいずれかなのであろう。