Derek Baileyがジャズを演奏しているアルバム


とタイトルには書いたけれど、私はデレクベイリーのアルバムについては10枚程度しか聴いたことがないので、正直言って奥手の方です。

インプロ界には、コアなリスナーがいるから、改めて紹介するのは、どういうものかと思ったのです。

それでは何故、今回これを取り上げたかったというと、この間、カフェズミで聴かせてもらい、とても印象に残ったからです。

カフェズミのオーナーである泉さんは、カフェズミから実況放送された、ラジオのジャズ番組で、このアルバムを取り上げているそうです。

デレクベイリーのギターは、ジャズの技法と奏法でした。

しかも、ジム・ホールの影響を限りなく受けている。

ジム・ホールがフリーまではみ出したら、こういう演奏になるだろう、というような感覚にとらわれました。

しかも、演奏している曲は、コルトレーンのマイルスモードです。

私は、正直言って、耳を疑いました。

泉さんによれば、デレクベイリーは、自身のルーツがジャズにあるということを示すために、1999年にIncusからこのアルバムを突然リリースした。

そういうことらしいのです。


ジャズからインプロへ、ロックからインプロへ、という二つの流れがあるなかで、デレク・ベイリーは、自身のルーツを明示した。

われわれは、この推理をどのように捉えるべきなのだろうか?


Incus CD Single 01
Joseph Holbrooke in rehearsal 1965

Miles Mode (J. Coltrane)

Tony Oxley(drums)
Gavin Bryars(bass)
Derek bailey(guitar)