Argonauts Marcos Fernandes 武田理沙 DB 3CH

Argonauts 元住吉・Powers2















マルコス・フェルナンデスがリーダーと思われるバンドだけれども
本当のところは分からない。


だが、マルコス・フェルナンデスの縦横無尽のドラミングを見ていると
そういう感じがする。マルコス・フェルナンデスを生で聴くのは2度目だが
本当に良いドラミンングだと思う。


エレクトリックベースがマルコスに向かい合って、リズム隊が一体感を
増していくのだが、この絡みはすごかった。

エレクトリックベースは、その製造国、つまりルーツががアメリカであるため、
先人=パイオニアも数人のアメリカ人に絞られることになる。


私はなぜか、ベーシストにジャコパ・ストリアスのハーミニクスの影響を
垣間見てしまったのだが、やはりこれも本当のところは分からない。



このライブを最後にベーシストは脱退したようだが、いろいろな
事情はあるにせよ、惜しい話だと思うくらい、ドラムスとの息が合っていた。


ギターは、エフェクターの使い方が独特だった。

タイトなベースとドラムスの
重量感から良い意味で解放するような、空間をもたらしていた。


ある種の音楽家の間では話題となっている武田理沙にも注目していた。


ところが、キーボードの音量が小さいためか、バッキングの和音が
まったく聴こえなかった。

しかし、途中でレゲエのリズムになり、武田理沙がソロを取った時は
面目躍如の感があった。



本当に独特のリズム感だった。敢えて引ききらずに、十分な間のあるソロだった
が、ここでは音を出さないなあ、というところで音を出し、ここで音を出すだろう
というところで音を出さない、何といって良いか。リズムの捉え方が
他の人とは違うものが感じられた。決して破綻しないうえ、次はどうなるのだろうか
という風に期待させるような演奏だった。