是巨人 新小岩Back In Time
新小岩 Back In Time
暑い日だったが、是巨人をワンマンで観るのは初めてだったため、とても楽しみに出かけた。
新小岩のライブハウスはBushbashばかり行っているので、初めて行くBack in Timeも楽しみのひとつに加わっていた。
入ってみると、店内中ががメタル(金属)張りの内装でとても驚いた。
人の良さそうなオーナーと思しき人がカウンター内に立っていた。
80年代の立花ハジメを思わせる風貌のミュージシャンのような人だった(もしかするとそうなのかもしれない)。
店内にはビンテージのギターが何点か飾ってあった。レコーディングも請け負うと張り紙してあり、店内全体にこだわりが垣間見れた。
ほぼ2時間通して聴く是巨人は、いうまでもなく楽曲を演奏するバンドだ。
インプロのパートがほとんどないような気がするが、もしかすると、ソロパートは各自に委ねられているのかもしれない。
鬼怒無月のギターソロさえも、あまりに構築されたものであるため、そう感じるのかもしれない。
それはともかく、溢れ出るリフがリズムを作り、変化を生み出す様は、圧巻だ。
1stアルバム収録の曲から、未発表の最新曲まで披露された。聴く比べができてとても良かった。1st収録曲は、変拍子(だったと思う)が強調されたもののように感じたが、最新曲は、ストレートでパワフルなプログレだと直感的に思った。
鬼怒無月のピッキングは本当に正確だと思う。あんなにも難しいリフを難なく弾いてしまう。
ナスノミツルのベースは、そんなに音量が大きくないが、よく聴くと、すごいことをやっていると思う。それを音楽的に説明しろといわれれば困ってしまうけれども。
この日の吉田達也は、キメを重視しなかったように感じた。ピシッ、ピシッと決めるのを敢えて回避していたように思った。1打、2打と敢えて、いわゆるおかずを入れていたように感じた。
続いて聴きに行った、高円寺のショーボートでのRUINSでも同じように感じる場面があったので、それはこの時期の吉田達也の音楽性を表すものだったのだと思う。それはそれでまた興味が絶えることのない貴重な時間だった。
また、イントロがジャズボッサ風の曲があって、吉田達也がそれに合うようなドラミングをしていたのに、とても驚いた。
記憶が定かではないのだが、リムショットをしていたような、していなかったような。。。
とにかく、とても楽しい晩だった。