池間由布子 立花泰彦 不破大輔 八丁堀七針
7月27日 八丁堀七針
ライブ検索サイトの「ト調」をグーグルで検索すると、グーグル検索ページのト調のリンク下に、リンクページが掲載される。不思議なことに私のPC環境では、それが必ず、「池間由布子」だった。グーグルアルゴリズムのなせる技か、エンジニアの力量なのか、わからない。
それが、ライブに行った大きな動機だった。
いつも、何ともないきっかけからすべては始まると考えている。
もちろん、神保町視聴室などのスケジュールでは名前を頻繁に目にしており、テニスコーツとの共演があることは分かっていた。
7月の暑い日だった。
この組み合わせは、私にはとても興味深かった。
池間由布子は、ジャズの歌い手ではないが、名うてのジャズ音楽家2人を前にして悠々と振る舞った。
ステージングを含めて、当意即妙の場面場面をちりばめながら、
歌も演奏も即興性が高いものとなった。
マイクのことはまるっきりわからないが、性能のよさそうなマイクに
近寄ることはなく、必ず40〜50センチの距離を置いて唄った。
リハーサルとは違う展開が往々にしてあるため、ジャズ音楽家との掛け合いは困難を伴うと思う。
だが、池間由布子は、自身で原曲の殻を破り、不破大輔と立花泰彦の出方を楽しむ場面が多々あった。
初めてベース演奏を聴いた、2人の演奏も対称的(対照的ではない)だった。不破大輔は、まるでゲイリーピーコックのように縦横無尽につま弾いた。立花泰彦は、リズムの面白さを隠し味に滋味溢れる演奏を披露した。
夜が更けても暑さが残ったが、
良い音楽を聴いたという実感が勝った帰り道だった。